Monday, April 21, 2014

このブログの紹介

(紹介)

私は、現在ミシガン大学医学部家庭医療学科に勤めています。2007年から大学主催のポッドキャストを毎月発行していましたが、今後は、このブログにて発行することになりました。手始めとして、これまでのポッドキャストをこちらに移行することから始めたいと思います。それぞれ、元の記事の出典先を明記してあります。


(略歴)

1985      慶應義塾大学医学部卒業
198586  沖縄県立中部病院インターン
198687  沖縄県立中部病院内科研修医
198789  慶應義塾大学病院内科研修医
198991  佐野厚生総合病院内科医員
199193  慶應義塾大学病院内科専修医
199395  ペンシルバニア州フィラデルフィア市トーマス・ジェファーソン大学          家庭医療科研修医
199596  ペンシルバニア州フィラデルフィア市トーマス・ジェファーソン大学          家庭医療科チーフ・レジデント
199697  ノース・カロライナ州First Health of the Carolinas家庭医療科
199799  ノース・カロライナ州First Health of the Carolinasメディカル・          ディレクター
19992004      ペンシルバニア州フィラデルフィア市トーマス・ジェファーソン大学          家庭医療科助教授
200409  ミシガン大学家庭医療科助教授
2009-現在  ミシガン大学家庭医療科准教授


医学博士、公衆衛生修士(Master of Public Health)、日本内科学会認定専門医、米国家庭医療学会認定専門医
「家庭医は、患者のメディカル・ホーム」

調子が悪い時、私達は、誰でも不安になります。海外に暮らしていれば、尚更です。そのような時、まず診てもらうのが家庭医です。世界的に見ても、大多数の国において、家庭医が医療の最初の窓口となっており、最も身近で必要な医師として認識されています。家庭医の歴史が比較的浅い米国においても、確立されて40年近く経ちますが、日本では、残念ながらまだ専門化していません。

家庭医は、年齢、性別、急性・慢性を問わず、人をトータルに診る事に重点を置いています。頭痛を例にとってみましょう。風邪や偏頭痛の事もあれば、緑内障の様な目の病気、髄膜炎等、早急に治療を要する病気、ストレスが原因になっている事だってあります。優れた家庭医は、貴方の訴えを丁寧に聞き分けてくれる筈です。病気の診断の8割は、問診で決まる事を経験上、知っているからです。また、診断・治療という従来の医師の役割だけでなく、予防医学や健康増進のコンサルタント、心の悩みの相談に乗るカウンセラーの役割も果たします。


            メディカル・ホームとは、自分の健康に不安を感じた時、まず相談にいける場所。貴方や、貴方の家族の健やかな暮らしの為にも、是非、優秀な家庭医を貴方の身近に見つけて下さい。

(出典:Weekly JAngle,  2006; 140:22)